概要
既存のオブジェクトをアニメーションさせ、REMO Viewerに表示する工程を学習します。
所要時間:15分
このチュートリアルで説明する機能
- カメラの設定
- 環境マップの設定
- エクスポートの方法
- REMO Viewerの操作方法
チュートリアルファイル
本チュートリアルで使用するファイルは下記のとおりです。
ディスクに収録されているファイルをローカルフォルダーにコピーして使用することを推奨します。
MAXTutorialsより
- 飛行機モデル tutorials/materials_and_rendering/tut_unwrap_start.max
- 飛行機テクスチャ tutorials/materials_and_rendering/biplane_texture.jpg
REMO インストールCDより
tutorials/tutorial1/
- 背景テクスチャ (kumo_UP.tif、kumo_RF.tifなど)
- 金属反射テクスチャ (sky_UP.tifなど)
- 完成サンプル (final.xrm)
チュートリアル
3ds Maxを起動し、飛行機モデルのファイル(tut_unwrap_start.max)を開きます

[マテリアルエディタ] から、テクスチャのパスを確認します。
絶対パスが表示されるように設定し直して下さい。
カメラを配置します
ターゲットカメラ、フリーカメラをシーンに適当な位置へセットします。
REMO Viewerにはカメラの切り替え機能があり、複数台のカメラに対応します。
この際、カメラに名前をつけておくとREMO Viewerでのカメラ切り替えに役立ちます。
カメラの設定をします

[修正パネル]より[パラメータ]の[環境範囲]→[表示]のチェックボックスにチェックを付けます。
[クリッピング平面]の[手動でクリップ]チェックボックスにチェックを付けます。
カメラビューで表示を確認します。全体が見えない場合は[遠方クリップ]の数値を調整して下さい。
アニメーションを設定します
プロペラを回すアニメーションを設定して下さい。
カメラを動かすアニメーションを設定して下さい。
REMO Viewerで確認します
※途中でエラーメッセージが表示されますが、後に変更するので気にしなくて構いません。

3ds MaxのユーティリティからREMO Exporterをクリックします。
デフォルト設定のまま、[REMOメイン]ロールアウトの[名前を付けて保存]をクリックします。
任意の場所に保存して下さい。
保存場所に“maps”フォルダが生成され、テクスチャで使用されているファイルをdds形式に変換したものが保存されます。
自動的にREMO Viewerが起動します。
テクスチャに関するエラーメッセージが表示されますが、この後に設定を変更するので気にしなくて構いません。
[OK]をクリックして下さい。 飛行機が表示されます。

REMO Viewerの基本操作を覚えます
マウス左ドラッグ |
カメラをロールします。カメラのロールは、3ds Maxで設定されたカメラのターゲットを中心とした注視点運動です。 |
マウス中ドラッグ |
カメラを上下左右に移動します。 |
マウス右ドラッグ (上下のみ) |
カメラを前後に移動します。 |
マウスのホイール |
カメラの水平画角を変更します。 |
Ctrl+E |
現在選択されているカメラを初期視点に戻します。 |
S |
アニメーションが再生します。もう一度押すと停止します。 |
REMO Viewerの操作方法の詳細は、REMO Viewerのヘルプファイルを参照して下さい。
テクスチャの最適化をします
REMO Viewer上でテクスチャの表示されないパーツがいくつかありました。
テクスチャの最適化を行います。
REMO Viewerを終了し、3ds Maxの編集画面に戻って下さい。マテリアルエディタを開きます。
Chromeの設定

プロペラ中央部やボディ各所に使用されているマテリアル“Chrome”を選択します。
“Chrome”では、[マップ]ロールアウトの[反射]に[Mix]を使用してたため表示できませんでした。
REMO Viewerで美しく表示するために、[Mix]を[Reflect/Refract]に変更します。

[マップ]ロールアウトで、 [反射]マップコンポーネントのマップボタンをクリックします。
反射のパラメータが表示されます。[Mix]ボタンをクリックして下さい。
[マテリアル/マップ ブラウザ]ダイアログが表示されます。 ダイアログボックスで[反射/屈折]を選択します。
[反射/屈折パラメータ]で[ソース]のラジオボタンを[ファイルから]に変更します。
[ファイルから]の[上]ボタンをクリックします。
[入力反射マップを選択]ダイアログボックスが表示されます。
sky_UP.tifを選択します。 自動的に 下・左・右・前・後 のマップが設定されました。Chromeの設定は以上です。
操縦席テクスチャの設定

マテリアルエディタより、操縦席のテクスチャを選択します。
[マップ]ロールアウトで、 [拡散反射光カラー]マップコンポーネントのマップに[Noise]を設定しているため表示できませんでした。
[バンプ]マップコンポーネントのマップに[Noise]と[Cellular]は使用できません。チェックを外して下さい。
[拡散反射光カラー]マップコンポーネントのチェックも外して下さい。
(→トラブルシューティング:[ノイズや大理石のテクスチャが貼れない])
操縦席テクスチャの設定は以上です。
背景を設定します

メニューバーより、[レンダリング]→[環境]をクリックします。[環境と効果]ダイアログボックスが表示されます。
[共通パラメータ]ロールアウトの[バックグラウンド]の[環境マップ]ボタン(「なし」と表示されている)をクリックし、ダイアログボックスで[反射/屈折]を選択します。
[環境マップ]ボタンをマテリアルエディタの空きスロットにドラッグでインスタンスコピーします。

[反射/屈折パラメータ]が表示されます。
[反射/屈折パラメータ]で[ソース]のラジオボタンを[ファイルから]に変更します。
[ファイルから]の[上]ボタンをクリックします。
[入力反射マップを選択]ダイアログボックスが表示されます。kumo_UP.tifを選択します。
自動的に 下・左・右・前・後 のマップが設定されました。背景の設定は以上です。
REMO Viewerで確認します

パネルからREMO Exporterをクリックします。
デフォルト設定のまま、[REMOメイン]ロールアウトの[名前を付けて保存]をクリックします。
先ほど表示されなかったテクスチャと背景が確認できます。
環境マップ による美しい映りこみが表現できています。
最後に質感を調整します
REMOでは3ds Maxの質感設定をそのまま再現することが可能です。※一部を除く
(→[REMOで使用可能な3ds Maxの設定])
[ブリン基本パラメータ]の数値(鏡面反射レベル、拡散反射など)の数値を変更しイメージどおりのシーンをクリエイトして下さい。
完成例参考質感設定値
- 飛行機マテリアル (拡散反射光:255 255 255(白)、自己照明:20、鏡面反射レベル:0)
- Chromeマテリアル (自己照明:80)